花より団子
2022.03.16
教室でカードを見ながら四字熟語を行っている4才の女の子のお母さんが、教材で使っている四字熟語カードを3冊、5冊とまとめて買いに来られるということが何回かありました。不思議に思って、「どうして、こんな物買われるんですか」と伺うと、次のような経緯を話して下さいました。
ある日、女の子がプリントをしていると2才の妹が「ワタシもする」と言って、お姉ちゃんの横で紙にいたずら描きを始めました。妹はしばらく夢中になっていましたが飽きたらしく急に立ち上がって台所絵お菓子を取りに行きました。それを見た4才のお姉ちゃんが「〇〇ちゃんは花より団子だね」と言ったそうです。たまたま休日でそこに居合わせたお父さんがそれを聞いてビックリされました。4才になったばかりの子どもが、妹の行動を見てその状況にぴったりの四字熟語を言ったからです。
お父さんは大学病院のお医者さんで、自宅で仲間のお医者さんと勉強会をされているそうです。その勉強会でこの話をされたら、同じ年頃の子どもを持っておられる方々が興味を持たれ四字熟語のカードを教室に何度お買いに来られたということが分かりました。教室では四字熟語を採り入れていますが子どもがそれを覚えているかいないかは親も先生もわかりません。
この子どもが「花より団子」といったので、そこで初めてそんな言葉を覚えていたんだということがわかったのですが、意味も教えていないのに突然起こった状況をみて、瞬間にその状況にこの全体像をつかみ、その場にぴったりの使った事もない意味も知らないはずの言葉をどうして咄嗟に使えたのでしょう。この能力は、どこから出てきたのでしょう。4才になったばかりのこの子どもが発したのは間違いありませんが。