みみが　ひらひら

ジェーン・カブレラ（作）くどうなおこ（訳）小学館　550円（税別）

　今月3歳のお誕生日を迎えた雪ちゃんのママから、集団生活が始まって、話し言葉が本当に増えたという　何より嬉しい報告が届きました。素晴らしいですね。

　生まれてからの話しかけや絵本の読み聞かせは、赤ちゃんの「ことば」の箱にどんどん貯められて、時が満ちるとそれがアウトプットされてゆく。そして、そこから　また　どんどん「ことば」が広がり、深まってゆく。

　母語に留まらず、これから　色々は国の「ことば」にも広がってゆくでしょう。

　この作品の裏表紙に次のような文章があります。

　みみは、かおの　よこで「きおつけ」してる。

　わらいごえや　うたごえを　あつめようと　そっと　しずかに　「きをつけ」してる。

　きょうは　どうかな。　かがみを　みてね。

　ことばに楽しく　出合える一冊。　詩人くどう　なおこさんの絶妙な訳で　味わえる作品です。