ころりん・ぱ！

ひらぎ　みつえ　作　ほるぷ出版　定価950円（税別）

　生後間もない赤ちゃんは、ぎゅっと手を握りしめていることが多いですね。そして、生後4か月頃からだんだんと自分の意思による運動が増え、興味のあるに手を伸ばしたり、掴もうとしたりします。よくよく観察していると、ものを掴む動作も、初めは手のひら全体でものを掴みますが、次第に指の機能が発達することによって、親指と人差し指で小さなものを摘まめるようになります。このように赤ちゃんは１年ほどの時間をかけて、ゆっくりと手の動きを獲得することができます。

　この絵本は、人差し指が上手く使えるようになりはじめる生後８か月頃から楽しめるしけ絵本です。わっかに指をいれて「ころりん」をころがすと、ころりん、かくかく　ころがるよ、かくかく、かくかく　ころりん　ぱ！　ころりん　ぐるぐる　ころがるよ　ぐるぐる　ぐるぐる　ころりん　ぱ！

　『パ』という音色も、赤ちゃんの耳にここちよいかなぁ。厚紙で出来ているので、赤ちゃんが出合うファースト絵本としてもお勧めです。