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正司先生の
メッセージ

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正司先生より最初のご挨拶

2020.06.08

 赤ちゃんの能力は、どのようにして作られるのでしょうか?
 お母さんとお父さんが作られるのでしょうか?
 それとも生まれつき、ある程度決まっているのでしょうか?
 誰が、あなたに、日本語を教えてくれたのでしょうか?

 赤ちゃんがお母さんのお腹から生まれたところがこの世です。赤ちゃんはこの世で生きていかなければならないのです。
 でも、生まれた時、まだこの世のことは何も知りません。

 高学歴の両親のもとに生まれたあかちゃんも、お金持ちの家に生まれた子どもも、スラム街に生まれた赤ちゃんもこの条件は同じです。世界中の赤ちゃんが生まれた時はこの世のことはなにも知らないという同じスタートラインに並び、この世へ出発してゆくのです。

 そんな赤ちゃんがこの世に生きていけるようにこの世の全ての事を教え、生きていくために必要な能力を、出来る限りつけてあげるのが親の一番大切な役目です。

 そのためにどんなことをしたらいいでしょうか?特別なことはいりません。赤ちゃんに普通に接してあげればいいのです。

「おはよう、ママだよ、お腹すいてるのね、おっぱいあげますよ」おっぱいをもらっている間もあやしてもらっています。お父さんは、赤ちゃんのほっぺをつんつんつつきながら、「パパだよ、おはよう、元気だねエ」と声をかけます。おかあさんとお父さんは特別なことはしていませんが、あかちゃんは刺激をいっぱいもらいました。ことば、聴く力、コミュニケーションのやり方、幸福感など、これが能力となっていくのです。そして、これが教育なのです。

 でも、もしあかちゃんはほっておりても育つとおもっているお母さんや、赤ちゃんはおっぱいを飲んで眠っているだけでなんの反応もないからとテレビを見たり、LINE等をしてあまり赤ちゃんの相手をしないお母さん、仕事や勉強が忙しくかまってあげる暇のないお母さん、どんな理由があっても、放っとかれた赤ちゃんに能力はつきません。高学歴、裕福な両親の家に生まれても、能力になるものを入れてもらえなかったら、能力はつかないのです。そして遺伝とこのことは関係ないのです。

 この世で使う能力はお母さんとお父さんが作るのです。これが、子育てです。その子育てを楽しみ、元気で逞しい子どもを育てるためには、どうしたらいいのでしょうか。

 やってみたら面白いです。直接お会いしてこの楽しさをお伝えできるのは、教室でお会いする方だけになります。もっとたくさんの方々にこの面白さをお伝えできたらいいなぁ、何とかしなければならないと思っていたところ、谷川先生の絵本と子育ち研究会の中で、『正司昌子先生のメッセージ』というブログのご提案を頂きました。ということで、今回、このブログが実現する運びとなりました。

 これからお伝えする方法は特別な材料もお金も要りません。誰でもできることばかりです。やってみようというものがあったら、なんでもいいからやってみてください。それがあなたの赤ちゃんの能力になります。

 一人でも多くのお母さん、お父さんに子育てを楽しんで欲しいなぁというのが私の一番の願いです。子どもの能力は遺伝ではありません。お母さん、お父さんが作るのです。

 今回ブログを始めるにあたり(教育に深い関心をもっている)私の若い友人齋藤哲子さんには、なかなか前に筆が進まない私を励まして頂いたり、校正のお手伝いをして頂いたり、色々お世話になりました。そのおかげで、無事スタートすることが出来ました。心から感謝しています。これからが本番です。どうぞ、引き続きお力添えをよろしくお願いします。