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子どもの本棚絵本レビュー

からすのパンやさん

2024.01.06

からすのパンやさん かこさとし(作) 偕成社 1100円(税別)    

 いずみがもりは、からすの まちでした。  

 このまちの パン屋さんに、4羽の赤ちゃんが 生まれました。    
 おもちちゃん、れもんちゃん、りんごちゃん、ちょこちゃんは、やさしく 大事に 育てられました。  

 おとうさんが作ってくれた 「おやつぱん」を 子どもたちが食べていると いずみがもりの からすのこどもたちも みんな 食べたくなりました。
   
 パン屋さんは、 パンを買いに来てくれるお客さんたちのために 面白くて素敵なパンを どっさり 焼きました。   どんどん、面白くて素敵なパンのことが 町中に広まり お店の前は、開店する前から 大騒動に。    

 この作品は、誰よりも子どもたちを想い、強い信念をもって真摯に創作活動を続けられた加古 里子さんの代表作の中の1冊です。  

 92歳の生涯を通して、600冊以上の絵と言葉の贈り物を子どもたちに送り続けられました。

 今年は、加古さんの 未来へつなぐメッセージが綴られたこれらの作品たちを紹介したいと考えています。