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子どもの本棚絵本レビュー

さんぽのしるし

2023.04.04

五味太郎 作 福音館書店 定価 900円(税別)

 7歳のきいろちゃんのママを助ける「おしごと」は、近くのスーパーに200円を握って牛乳を買いに行くことだそうです。日常生活の中で、このおつかいという「おしごと」は、子どもを伸ばす最高の舞台ですね。ママからお願いされているという使命感、スーパーでちゃんと牛乳を買えること、1人でおつかいに行けること、このような数々の直接体験は、「やってみる」成功体験の種をしっかり育てているはずです。

 この絵本は、うさぎさんが1人でおうちからのはらに出かけて、帰ってくるまでのお話しが、五味太郎さん風のアイデアとデザインで描かれています。

「トライアンドエラー」の経験と「成功体験」によって育まれる自己肯定感、これをたくさん積めることが、子どもの「おしごと」ですね。