夢を描き続ける力

　ミッフィー（うさこちゃん）の生みの親である絵本作家ディック・ブルーナさんは『どんな境遇に置かれても、夢を諦めることはできません。たとえ時間がかかったとしても、道が開ける可能性は大きいのです。私自身がそうであったようにね』という力強いメッセージをたくさんの作品を通して、私たちにプレゼントしてくださいました。

　絵本では、ブルーナ・カラーと言われる6色（赤・黄・緑・青・茶・グレー）が使われています。
　赤は、暖かい家族と嬉しいときの色
　黄色は、温かな家のなかと楽しい気持ちの色
　緑は、豊かな自然と生命の色
　青は澄み切った自然と、不安な心を描く色
　茶色は、娘さんが飼っていた犬のお話しを描いて欲しいとお願いしたのがきっかけで、ブルーナさんが取り入れた色。
　グレーは、ぞうやねずみを描くために、どうしても必要になり追加された色。この色を使うと決めてからも。最適なグレーの色を見つけるために、時間をかけられたようです。

　　お話の着想は、自らの子ども頃を思い浮かべたり、3人の子どもたちと時間を過ごす中で得たものです。 ブルーナさんの作品が長く愛される理由は、ここにあるように思えます。