カナダから「ブログ見ました」
2020.07.25
カナダから「ブログ見ました」というメッセージ付きの手紙が届きました。
今は、立派な大学生(男子)二児のお母さんですが、その昔は、私共の教室で、一年余り先生をしてくれていたIさんからです。ブログの「ことばのシャワー」を読んで、懐かしくなり、自分の子どもの小さい頃のエピソードを書いてくれたのです。
Iさんは独身時代から、私共の教室で、言葉の大切さ、「子ども達に、ことばのシャワーを」をいやというほど聞いていたので、長男には、生まれてすぐから周りの人たちにも頼んで、意識的に言葉がけを実践していました。目に付くものは、片っ端から名前を教え、丁寧に説明し、色々な体験をさせ、それを言葉にして伝えるなど、実に熱心に取り組んでいました。一才下に、弟が生まれても、途切れることなく続けていました。
しかし、長男が一歳半になった時、お父さんの転勤でアメリカへ。エピソードはその後のことです。手紙には、長男が一歳の終わり頃に、しりとり遊びをスラスラしていたと書いてありました。ことばのシャワーの成果と思いましたが、これはすごい事です。子どもなりにでしょうが、スラスラとしりとりが出来るほど、ことばを沢山知っていて、その上、しりとりの意味を理解し、例えば「あし」なら次は、頭に「し」のつくことばを直ぐに探してくるという難しい作業ができる能力がついていたということです。初めて知った話ですが、感心しました。
その長男が小学校一年生の時に帰国し、日本の中学校・高校に進学しましたが、大学はストレートで、外国の大学の医学部へ、全額スカラシップで入学(それを機に、家族全員カナダへ)現在は、同じように全額スカラシップを獲得、ハーバード大学で、大好きな物理を学んでいるとのことです。
生まれた時からの、ことばのシャワー掛け、この素晴らしい経歴(能力)に繋がったとおもいますが、その因果関係は証明することは出来ません。
でも、もし彼が、お母さんから「ことばのシャワー」をたっぷりとかけてもらわなかぅったら、今の彼はあり得ないし、日本の未来を背負う素晴らしい人材が生まれてこなかったことだけは確かです。
カナダからの手紙で、改めてことばの大切さ、「ことばのシャワー」の大切さ、その大きな結果を教えられよかったです。
「全ての子ども達に、ことばのシャワーを」