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正司先生の
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はじめての本読み

2020.07.18

 楽しいなぁ、赤ちゃんは、お母さんの優しい本読みを聴いてうっとり。本読みは、楽しいが一番です。

 「本読みは、いくつくらいから始めたらいいでしょうか」とよく聞かれます。
「早ければ早い程、いいですよ。できれば、赤ちゃんがお腹にいる時から読んであげて下さい」と言うと、「えっ、そんな早くから読んでもいいですか」と。びっくりされるお母さんもおられますが、まだ、生まれてなくても早すぎることはありません。

 次に、「どんな本を読んであげたらいいですか」という質問もよく受けます。絵本なら、何でもいいというわけでなく、出来れば、赤ちゃんにふさわしい質のよいものを選んで上げてください。残酷なものや、恐怖心を与えるものは、避けてくださいね。

 絵本の場合は、絵のイメージが大きいので、格調あるものを選びましょう。子どもの本の童話館グループの川端強さんは、「絵本の絵は、子どもが生まれてはじめて出会う美術です。そういう絵を通して美しいものへの感性を育ててほしい」と言われています。

 このホームページには、子どもの本棚があります。絵本心理学の先生が、子どものために心を込めて選ばれた本です。これ以外にも、よい本は沢山あるとおもいますが、子どもの本を選ばれる時の参考にしてください。書店で、店員の型に聞かれても教えてくれます。

 赤ちゃんに本を読むときは、機械的に読まず、赤ちゃんがわくわくするような読み方、楽しい声で読んであげて下さいね。本読みは、結果としては聞く力や語彙数や、様々な知識、想像をかきたて、子どもの世界を広げるなど、人生を豊かにしてくれるものが、いっぱい詰まった素晴らしいものです。でも、絵本の読み聞かせの効用はこれだけではありません。お母さんと触れ合う楽しい楽しい時間です。
 お母さんも絵本読みを楽しんでくださいね。楽しんでいる間に、自然に色々な能力がついていくのです。