子どもの能力を高める秘密はお手伝いの中に

　本当の意味で、頭のいい子に育てたいのであれば、特別なことはいりません。　

　お手伝いをさせましょう。お母さんがしている家事を一緒にすればよいのです。

　しかし、実際にお手伝いをしてもらうのは、大変です。お掃除のお手伝いをしてもらったら、余計に散らかったり、お茶碗を割ってしまったり。そのため、忙しいお母さんは、子どもにお手伝いをさせるより、自分がしたほうが早いとなり勝ちですが、それは、とてももったいないことです。

　最近、小学校一年生になった子どもたちに算数で、「三人に、いちごを２つずつ配ります。全部で、何個いりますか」という文章題の意味がわからなくて、問題が解けない子どもがいます。「ずつ」がわからないのです。お手伝いをしていて、「いちごを２個ずつ、お皿に入れてね」と言われていれば、何のひっかかりもなく解ける問題です。

　お手伝いをしたら、親子の会話も増え、色々な言葉を覚えます。段取り力もつきます。

　ごはんを炊いている間に、野菜を切ったり、配膳の容易をしたり、その間に洗い物もします。時間や重さも、何となくわかるようになります。他にも、工夫力、考える力、責任感なども身につきます。気転もきくようになります。

　頭のいい子になるためには、お手伝いをさせるのが一番です。