14ひきのかぼちゃ

作　いわむらかずお　童心社　定価：1,200円（税別）

　ねずみの家族のだんらんの時間、「これは、かぼちゃのたね、いのちのつぶだよ」とおじいさん。「みんなで、たねまきをしょう」とお父さん。翌日、ねずみのお父さん、お母さんとねずみの子どもたちは、草を抜きて、土を耕して、かぼちゃのはたけを作ります。

　なかなか、芽の出ないかぼちゃをみんなで見守り、芽がでたら、しっかり育つよう、枯草をしいたり、虫取りをしたり、一生懸命世話をします。やがて、かぼちゃ畑には見事なかぼちゃがたくさん出来ます。収穫の秋が訪れると、食卓には、かぼちゃコロッケ、かぼちゃまんじゅう、かぼちゃの煮つけ、かぼちゃスープ、かぼちゃパイが並びます。

　自然とのふれあい、作物を育てる苦労と収穫の喜び、自然の恵みへの感謝がしっかり描かれています。