ないしょのおともだち

文　ビバリー・ドノフリオ　絵　バーバラ・マクリントック　訳　福本友美子　平凡社　2012年　定価：1,600円（税別）

　とても大きな家に、マリーという女の子が住んでいました。この家の隅に小さな家があって、ネズミの女の子が住んでいました。マリーは、毎朝、通りの先にある学校へ行きました。ネズミは、毎朝、木の洞穴にある学校に行きました。ふたりは、ないしょのお友達でした。やがて、女の子は成長し、ねずみも成長し、それぞれの家族を紡ぎます。そして、マリーの娘のマリアとネズミの娘のネズネズも、同じようにないしょのお友だちになりました。子どもの心のポケットにないしょの種が芽生え始める頃に、ぴったりなファンタジーです。